2017年から6年間続けた読書後の「要約まとめ」を卒業し、終了することになりました。
最期にふさわしい本は、松原久子著 田中敏訳の
ドイツで出版:「Raumschiff Japan」『スペースシップジャパン』宇宙船日本 1989年発行
日本語翻訳版:「驕れる白人と闘うための日本近代史」2008年発行です。
中味の濃い、また腑に落ちた点が多々ある、最後の「要約まとめ」にふさわしい本でした。
要約ページも今までの最長の45ページで、結構時間もかかりましたが、非常に勉強になりました。
これからは、読みっぱなしになりますが、また気に入った本があれば、要約まとめもやりたいと思っています。
添付の「読後画像制作」は、今後も続けていきたいと思っています。
驕れる白人と闘うための日本近代史 読後画像 |
●松原久子著「驕れる白人と闘うための日本近代史」
やっと「驕れる白人と闘うための日本近代史」の要約が終わりました。
いや~すごい本だった。よくドイツで出版されたと思います。43年前ですね。
日本でなぜあまり紹介されなかったのだろうか。政治家には是非読んでもらいたい本ですね。
腑に落ちた点を何点か記載します。
200年の鎖国時代に、近代化できる、文化的、経済的、学問的な社会機構が全て出来上がっていたということ
開国はヨーロッパ列強の白人による侵略であったこと
劣等民族とみなされ、通商条約、市街法権、関税等、植民地扱いされたこと
インド、中国のように植民地化されなかったのは、治外法権地域以外の場所にヨーロッパの軍隊がいなかったこと
開国後、短期間で近代化したのは、ヨーロッパ列強の侵略への恐怖心であること
明治維新で間違ったのは、明治憲法策定を、ドイツ帝国の憲法に準拠したこと
明治憲法により軍隊は天皇に直属し軍部が台頭してしまったこと
欧米列強に経済圏を抑えられ、朝鮮、満州、アジアへの経済進出しかなかったこと
軍部がヨーロッパ列強と同じように、植民地侵略してしまったこと
敗戦後、弾劾裁判で執拗に激しく勧告されたこと
アメリカの治外法権は、米軍基地で復活し今も継続されていること
日本はまだ完全に、独立はしていないこと
軍事大国アメリカは、欧米の攻撃的対外姿勢のまさに延長線上にあること
結局、世界で一番の悪は、一神教のアングロ・サクソン人のイギリスとアメリカということですね。
2017年から続いた6年間の読書要約まとめも、この本で卒業とします。
ドイツで出版:「Raumschiff Japan」『スペースシップジャパン』宇宙船日本 |
日本語翻訳版:「驕れる白人と闘うための日本近代史」 |
学者、評論家、作家 松原久子氏 |
松原 久子(まつばら ひさこ、1935年5月21日 - )は、日本出身の学者、ドイツ評論家、著作家である。京都府出身。ドイツ・ペンクラブ会員[2]。アメリカ合衆国カリフォルニア州在住。生家は京都市の建勲神社で、同市で育つ。国際基督教大学を1958年に卒業後、アメリカ合衆国・ペンシルベニア州立大学(舞台芸術科)で修士号取得、日本演劇史を講義した。その後、ドイツ・ゲッティンゲン大学大学院にてヨーロッパ文化史を専攻、1970年に博士号(日欧比較文化史)を取得した。ドイツでは週刊の全国紙「DIE ZEIT」でコラムニストを務めたほか、西ドイツ国営テレビ(当時)で日欧文化論を展開。1987年にアメリカ合衆国・カリフォルニア州に移住。スタンフォード大学フーバー研究所特別研究員を経て、著作活動を続けている。版画家の松原直子は妹。
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