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人生の疲れについて
曾野綾子著
2024/10/30 読了
人はある日、春の落花や秋の落葉のように、そこに在った枝からフッと消えてなくなるような去り方が美しいと思う。
しかし人間は植物ではないのだから、その前に同時代を生きた家族や友人たちと心を分け合う時間を十分に過ごすべきだろう。
人生の終盤には大切のことですね。参考にしたいと思います。
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人生の疲れについて 曾野綾子著 |
私がいつも確かめたいのは、凡庸な人生の折り返し点だ。
それより先に進んだら、崖から落ちるというラインの手前で、私たちはくるりと踵を返さねばならない。
それを囁いてくれるのが、私の場合「さまざまな疲れ」だった。
●夫に言われたこと、「大切なことからやりなさい」。●私たちは何事をやるにしても完璧を期してはいけないし、自分はすべてわかっていると思わない方がいい。そしてできれば気が長い方がいい。
●「そんなことでは、人は死なない」、これはなかなか応用の利くいい言葉だった。
●私たちが体験する人生は、何が勝ちで、何が負けなのか、その時々にはわからないことだらけです。
●人間は平等
である、と望んだとしても、現実にはどこまで行っても人間は平等ではありません。
●彼の死後、私が望んだのは、生活を変えないということだった。私はできるだけ変わらないことを、朱門のために自分で選んだのである。
●人はある日、春の落花や秋の落葉のように、そこに在った枝からフッと消えてなくなるような去り方が美しいと思う。しかし人間は植物ではないのだから、その前に同時代を生きた家族や友人たちと心を分け合う時間を十分に過ごすべきだろう。
●私は、食べなくなって死ぬ人間が、一番動物として自然な終焉のように感じられてならない。
●朱門の死後、私は、「生活はそれまで通り」が一番いいという感覚を変えられなかった。幸福というものは、安定と不変に尽きる、という気分にさえなるのである。
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作家 曾野綾子氏 |
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