The Star-Spangled Banner (星条旗)
先日の7月4日がアメリカ独立記念日で、アメリカ国歌のThe Star-Spangled Bannerが、
ネット上でも盛んに流れていました。
少し興味があり、アメリカ国歌The Star-Spangled Bannerを調べてみました。
この国歌は、1814年の米英戦争、マクヘンリー砦の戦いでのアメリカの勝利を記念して書かれましたものだと、初めて知りました。
1776年7月4日がアメリカの独立記念日ですが、独立宣言後も、アメリカはイギリスとの独立戦争を戦い、1783年に正式に独立を達成しています。
その国歌が1814年の米英戦争、「ボルティモアの戦い」が題材と言うことが、いかにもアメリカらしいですね。
アメリカ合衆国の国歌として正式に採用されたのは、1931年3月3日だそうですが、
そのころすでに、アメリカが世界のトップとして君臨していたということですね。
しかし今、世界に君臨したアメリカも、国内の分裂の危機で、翳りが見えてきています。
歴史は非常に興味深いですね。
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マクヘンリー砦 国旗 |
The Star-Spangled Banner
「The Star-Spangled Banner」は、アメリカ合衆国の国歌の英語タイトルで、日本語では「星条旗」と訳されます。直訳すると「星の輝く旗」という意味です。1814年に弁護士のフランシス・スコット・キーによって書かれた詩が基になっており、米英戦争中のマクヘンリー砦の戦いを題材にしています。
詳細:
タイトル:The Star-Spangled Banner (星条旗).
意味:「星の輝く旗」という直訳の通り、アメリカの国旗を指します。
作詞: 35歳の詩人・弁護士のフランシス・スコット・キー.
作曲: イギリスの作曲家ジョン・スタッフォード・スミス (歌詞は彼の曲にのせて歌われる).
背景:1814年の米英戦争、マクヘンリー砦の戦いでのアメリカの勝利を記念して書かれました。
国歌としての採用: ハーバート・フーヴァー大統領時の1931年にアメリカ合衆国の国歌として正式に採用されました。
つまり、「The Star-Spangled Banner」は、アメリカの国歌であり、アメリカの国旗を指す言葉であり、アメリカの歴史と密接に結びついた象詞であると言えます。
1番
言って、見えますか
Oh(O) say can you see,
夜明けの早い光の中で
by the dawn's early light,
私たちが誇らしげに称賛したこと
What so proudly we hailed
黄昏の最後の輝きで?
at the twilight's last gleaming,
その幅広の縞模様と明るい星は
Whose broad stripes and bright stars
危険な戦いを乗り越えて
through the perilous fight,
城壁の向こうで僕らは眺めた
O'er the ramparts we watched,
とても勇敢に、そう、ストリーミングしていましたか?
were so gallantly streaming.
そしてロケットの赤い輝き
And the rocket's red glare,
空中で爆発する爆弾
the bombs bursting in air,
一晩中証拠を提出した
Gave proof through the night
私たちの旗がまだそこにあったことを
that our flag was still there;
ああ、あの星条旗はまだ揺れているだろうか
Oh (O)say does that star-spangled banner yet wave
自由の国、そして勇敢な者の故郷
O'er the land of the free and the home of the brave?
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米英戦争(1812年)とアメリカ国旗 |
■ 歌詞
『星条旗』の歌詞には多少の揺れがあるが、何が正式なものかは定められていない。
歌詞は4番まであるが、1番以外が歌われることは少ない。
アメリカ本国出身者でも2番の歌詞までしか知らない場合が多い。
とくに3番は内容が強く反英的であることから通常は歌われない。
3番は南北戦争の頃の価値観ですら問題視されていた。
歌詞にいう「rocket」を日本語訳では「狼煙」「砲火」「砲弾」等と翻訳されるが、これはフォートマクヘンリーへの砲撃で発射されたコングリーヴ・ロケットのことである。
原文
1番
Oh(O) say can you see, by the dawn's early light,
What so proudly we hailed at the twilight's last gleaming,
Whose broad stripes and bright stars through the perilous fight,
O'er the ramparts we watched, were so gallantly streaming.
And the rocket's red glare, the bombs bursting in air,
Gave proof through the night that our flag was still there;
Oh (O)say does that star-spangled banner yet wave
O'er the land of the free and the home of the brave?
2番
On the shore dimly seen through the mists of the deep,
Where the foe's haughty host in dread silence reposes,
What is that which the breeze, o'er the towering steep,
As it fitfully blows, half conceals, half discloses?
Now it catches the gleam of the morning's first beam,
In full glory reflected now shines on the stream,
'Tis the star-spangled banner, O! long may it wave
O'er the land of the free and the home of the brave.
3番
And where is that band who so vauntingly swore
That the havoc of war and the battle's confusion,
A home and a country should leave us no more?
Their blood has washed out their foul footsteps' pollution.
No refuge could save the hireling and slave,
From the terror of flight, or the gloom of the grave,
And the star-spangled banner in triumph doth wave,
O'er the land of the free and the home of the brave.
4番
Oh(O)! thus be it ever, when freemen shall stand,
Between their lov'd home and the war's desolation,
Blest with vict'ry and peace, may the Heav'n rescued land,
Praise the Power that hath made and preserv'd us a nation!
Then conquer we must, when our cause it is just,
And this be our motto—"In God is our Trust;"
And the star-spangled Banner in triumph shall wave,
O'er the land of the free and the home of the brave.
■ 原文の日本語訳
1番
おお、君は見えるだろうか。夜明けの薄明りの中
黄昏の僅かな光の下に掲げられた我々の歓喜を浴びる誇り高きものが
その太い縞模様と輝く星々は危険に満ちた戦いを潜りぬけ
城壁の上で勇ましく翻っているあの旗を
ロケットの赤い光が、空中で破裂する爆弾が
我々の旗がまだそこに在るのを夜を徹して証明していた
おお、あの星条旗はまだたなびいているだろうか
自由の大地であり、勇者の故郷でもある場所で
2番
濃い霧の岸辺にかすかに見える
恐れおののき息をひそめる敵の軍勢が
切り立つ崖の向こうで
気まぐれに吹く微風に見え隠れする
朝日を受け栄光に満ちて輝きはためく
星条旗よ、長きに渡り翻らん
自由の大地であり、勇者の故郷でもある場所で
3番
戦争による破壊と混乱を自慢げに断言した奴等は何処へ
家も国もこれ以上我々を見捨てはしないと
彼等の邪悪な足跡は彼等自らの血で贖われたのだ
敗走の恐怖と死の闇の前では
どんな慰めも傭兵や奴隷達の救いたりえず
そして勝利の中で星条旗は翻る
自由の大地であり、勇者の故郷であるその場所で
4番
おお、自由の民が立つ時、常にこうであれ
愛する家と戦争の荒廃の間で
勝利と平和に祝福された天に救われた地が
国家を創り守りたもうた力を讃えよ
正義の大義がある時、我らは必ず勝利を収めねばならない
そして我々のモットーは「神を信じる」ということ
そして勝利の中で星条旗は翻る
自由の大地であり、勇者の故郷であるその場所で
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ボルチモアにある要塞「フォート・マクヘンリー」はアメリカの国歌「星条旗」が生まれた場所 |
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