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百歳までにしたいこと
曾野綾子著
2024/11/14読了
先月2025年2月28に亡くなった、私の好きな作家です。
「私が死んだ時、周囲がすがすがしく思ってくれたら、それも一つの大成功、終わりがあればすべて許されるの」
まるでこの日を予見したような文章です。
非常に惜しい人を亡くしました。これからも人生の参考にしていきます。
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百歳までにしたいこと 曾野綾子著 |
百歳までにしたいこと
曾野綾子著
■老年の自由
●ある年になったら人間は死ぬのだ、という教育を、日本は改めてすべきなのだ。それは綺麗に自分の生活の後始末をして死ぬという計画と姿勢のような気がする。
■人間力は会話力
●旅の醍醐味は「予想外」。人生の後半の楽しみの主なものは旅行だ。私にとって旅をしたといえる贅沢は「アメリカ合衆国本土の北端シアトルからパナマまで」と「アフリカの顎の部分を横断するサハラの旅」の二つの自動車旅行だった。
■若者よ、心躍る人生を!
●読書は、家柄、学歴などと一切関係なく、自分を向上させる機会である。
●教育の基本は読書であり、独学にあると言いたくなる。独学というより実学だ。
■生涯をかけて磨く眼力
●暇は価値を生んだ・・現代の生活で問題になるのは、寝そべる時間や本を読む暇がないことなのだ。明らかな暇は、決して不毛ではない。それはあらゆる世界を創造し得る豊穣な大地だったのである。
三浦朱門の視線が青い空にあるとすれば、見慣れた生活をしているほうが戸惑わないだろうなと思います。できるだけ以前と変わらない生活を続けることを、三浦朱門は望んでいるだろうと。
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作家 曾野 綾子氏 |
曾野 綾子(その あやこ、1931年(昭和6年)9月17日 -2025年〈令和7年〉2月28日 )は、日本の作家。(93歳没)「曾野」表記もある。本名は三浦知壽子。旧姓、町田。夫は三浦朱門。カトリック教徒で、洗礼名はマリア・エリザベト。聖心女子大学文学部英文科卒業。『遠来の客たち』が芥川賞候補に挙げられ、出世作となった。以後、宗教、社会問題などをテーマに幅広く執筆活動を展開。エッセイ『誰のために愛するか』はじめベストセラーは数多い。近年は生き方や老い方をテーマとしたエッセイが多く、人気を集めている。保守的論者としても知られる。大学の後輩である上皇后美智子とは親交が深く、三浦の生前から夫婦ぐるみで親しかった。上皇后(天皇)夫妻が葉山で静養する折、夫妻で三浦半島の曽野の別荘を訪問することも多い。日本財団会長、日本郵政取締役を務めた。日本芸術院会員。文化功労者。
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