2025年3月10日月曜日

映画 しろばんば

 

邦画を観た後に、鑑賞後画像を作成しています。

映画 しろばんば を鑑賞しました。


1962年制作、私が12歳の時の映画です。

原作は井上靖、監督は滝沢英輔、脚色は木下惠介、主役は芦川いづみ。


原作は読んでいませんので、内容は映画が初めてです。

井上靖の自伝小説を映画化した文芸作品だそうです。大正四、五年ころの伊豆の少年(小学2年の洪作)の様子を描いたものですが、当時の小学校の様子が、着物姿が、半ズボンとシャツに変わっただけで、私の小学校2年生の昭和32年の様子とほぼ変わっていませんでした。

校庭での朝礼、音楽の時間の唱歌箱根八里、運動会、登校様子等々・・。


これは大正時代の伝統が、昭和32年まで引き継がれていることになります。

なんとなく、ホッとする、懐かしい映画でした。



映画 しろばんば 鑑賞後画像


洪作のあこがれの、祖母さき子役の芦川いづみが、とにかくきれいでした。

父親役の芦田伸介、母親役の渡辺美佐子も、なかなか良かったです。



映画 しろばんば ポスター


日活

「主婦の友」に連載され、深い感銘を与えた井上靖の自伝小説を映画化した珠玉の文芸作品。伊豆の奥深くで祖母と暮らす少年が祖母に寄せる淡い恋へのあこがれと、因襲の中に消えた女の悲劇を描く。



小説 しろばんば 井上靖著



映画COM

しろばんば

1962年製作/101分/日本
配給:日活
劇場公開日:1962年11月21日



ストーリー

大正四、五年ころ、伊豆の山々が暗緑の暮色に沈んでゆく冬の黄昏時には、綿くずのような白い小さな生きものが浮漂し始める。子供たちはそれを「しろばんば」と呼んだ。伊上洪作はこの白い生きものを眺めながら、曽祖父の妾だったおぬいと旧い家の土蔵で暮していた。明日から春休みという日、洪作はおぬいから母屋の叔母のさき子が女学校を卒業して帰って来たことを聞いた。近所の人達に囲まれたさき子の姿は、洪作にとりひどくまぶしかった。さき子が遠く遠く離れて洪作には到底手の届きそうにもない女に思われた。新学期になり、さき子が洪作の通う小学校の教師になると聞いたとき、彼はかすかなときめきを覚えた。洪作はわざと教室で暴れ廊下に立たされることが多くなった。そんな時、さき子は洪作の頭をこづいた。が、洪作はさき子のこうした邪険な態度にかえって落ちつくのだった。夏休みになった。洪作はおぬいに連れられ豊橋の父母の家へいった。そこで洪作は、おぬいと父母の口論から、自分が“おぬい婆ちゃの実の孫じやない”と知り悩んだ。村では、さき子と洪作の担任の先生との噂が広がっていた。ある夕暮、洪作はよりそって歩くさき子と中川の姿を見た。さき子は洪作に気づくと彼の肩を抱き「洪ちゃんも中川先生好きでしょ」と言った。瞬間、洪作の胸に中川に対する憎悪が湧きあがった。「きらいだ!さき子姉ちゃもきらいだ!」彼は二人を残して駈け出していた。秋が去り、再び冬になった。さき子は中川に連れられ彼の任地へ去った。二人を見送った洪作には、痩身のさき子の囲りに綿くずのような生きものが群がってゆくように思えた。洪作がさき子の死を知ったのは、天城の斜面に初秋の風の鳴る翌年であった。初秋の明るい陽の中に立った洪作の眼に、はなやかな色彩に満ちたはずの伊豆の風景が、何か暗い絵具で塗られたように見えるのだった。



■スタッフ・キャスト

監督:滝沢英輔

脚色:木下惠介

原作:井上靖

企画:大塚和

撮影:山崎善弘

美術:松山崇

音楽:斎藤高順

伊上洪作:島村徹

おぬい婆ちゃ:北林谷栄

伊上捷作:芦田伸介

伊上七重:渡辺美佐子

祖母さき子:芦川いづみ

石守校長:宇野重吉

中川基:山田吾一



小説 しろばんば 本の挿絵



なぜか懐かしい映画でした。非常に良かったです。








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