3月3日のひな祭り、
薩摩糸びなを飾りました。
この薩摩糸びなは、昨年亡くなった義母から鹿児島旅行のお土産にと、妻がもらったものです。
下に飾ってあるのは、義母がこの薩摩びなに似せて手作りしたもので、これも義母からもらいました。
我が家は女の子がいませんが、毎年この義母からの薩摩びなと、義母の手作りびなが飾られます。
薩摩糸びなと折り紙雛 |
薩摩糸びな |
薩摩糸びな
薩摩糸びなは、江戸初期から作られたものと伝えられています。
和紙で出来ていることから和びなとも言われています。
薩摩糸びな」の本体は、一本の割竹。顔がありません。麻糸が髪です。糸びなの名の由来は、ここからといわれています。
顔がなくても着物は豪華です。襟は重ねで、何枚もの色の調和がとてもきれいです。着物は幅広の紙にきらびやかな「垂れ絵」が描かれています。図柄は、静御前と忠信、浦島太郎と乙姫、翁と姥など関連した男女がペアになったもの。朱、緑、ときには金泥をふんだんに使ったまばゆい色彩は、とても華やかです。娘を飾ってやりたいという親の気持ちが伝わってきます。なんだか懐かしく、心温まるお雛さまです。
顔がないだけイメージが広がり、素朴なだけに絵柄の豪華さがひきたちます。色紙セットになっているものや、しおりとして使えるものなど、伝統を守り伝えつつ、現代に合う様々なものが作られています。
薩摩糸びな |
60年前のお雛様
そして今年は、虫干しのため、妻が嫁入りで持ってきた60年前のお雛様を飾りました。
しかし、笏(しゃく)と檜扇(ひおうぎ)が見当たりません。
多分他のひな人形の小物と一緒に実家にあると思われます。
60年前のお雛様 |
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