2025年8月2日土曜日

戦い済んで日が暮れて さだまさし氏

 

私が気に入った新聞コラム

戦い済んで日が暮れて さだまさし

怪しい人物は「金」をひけらかす。外交・安保、教育問題は大丈夫か?


いつも的確な指摘です。

閲覧者数でお金が稼げるというSNSのシステムは早くやめないとダメですね。

一番大事なのは外交・安全保障・その次が教育。これが国民を護り育てる最も大切な「仕事の要」だと気づかない政党には到底国の未来なんか任せられない。

まさにその通りですね。



日本のシンガーソングライター、俳優、タレント、小説家 さだまさし氏

さだ まさし(本名:佐田 雅志〈読み同じ〉、1952年4月10日 - )は、日本のシンガーソングライター、俳優、タレント、小説家。國學院大學、東京藝術大学客員教授。フォークデュオのグレープでメジャーデビュー。「精霊流し」のヒットにより全国にその名を知られるようになった。ソロシンガーになってからも「雨やどり」「案山子」「関白宣言」「道化師のソネット」「親父の一番長い日」「北の国から〜遥かなる大地より〜」など、数々のヒット曲を生み出す。トークの軽妙さは大きな魅力とされており、それで自身のコンサートのお客を楽しませ、またテレビ・ラジオ番組のパーソナリティーやMCなどとしても活躍。小説家としても活動し、『解夏』『眉山』などの作品を発表している。




戦い済んで日が暮れて さだまさし


新聞各紙に『与党過半数割れ』の文字が躍った参議院議員選挙。これで時代が変わる、という論調は俄(にわか)に信じ難いが、でもまあ面白い選挙ではあった。

若い政党の選挙カー上のアジテートなどはロック・スターがライヴで客を煽(あお)るのと同じノリだし、聴衆も「推し活」に見えた分、危うい。怪しいカルトのような集団もあった。格好は良いが外交に内弁慶では困るぜ。

もっと新しい選挙運動があるだろうと思ったらそれがSNSだそうだ。自由に意見を発信出来ることは素晴らしいが、人のSNSをのぞいて見れば日本人の「外づらの良さと底意地の悪さ」がはきと見えて悲しくなる。

閲覧者数でお金が稼げるというシステムをとにかくすぐやめなさい。人を狂わせる。だから興味を引く嘘を平気で発信する。小嘘はすぐバレるが大嘘ならバレない。これ、陰謀論が跋扈する理由。つまり年寄りがSNSを胡散臭いと思う一番の理由は詐欺集団の手口っぽいからだ。

玉虫色の公約が怪しい。「税金下げます」はありがたいけれども、代替予算が我々にはきとは見えぬ不安。高校の無償化は素晴らしいが、そのタダの学校でどんな人物が何を教えるのかが一番大切なこと。お出になった大学は立派だけれども人間性は誠に程度が低いという人物は多い。これ、日本の教育の最も駄目なところ。

怪しい人物はとかくにお金をひけらかす。拝金主義者が多いからだ。それにひれ伏す若者の目つきは実にいやらしい。おい、もっと働け、と言いたい気分になる。税金は下げろ、体みは増やせ、賃金上げろ、労働時間は短く、嫌なら他に行く。それ、昔は利己主義と言って嫌われたぜ。好きな仕事なら続く筈だが「好き」の概念が違うらしい。

産油国以外、働かない国が栄えた例を知らない。らないか。今の日本人は自分が汗を掻く地味な仕事を、途上国からの労働力に頼るという傲慢な状況に陥っているじゃないか。なのに外国人排斥という矛盾。だったら自分で働けよ、と思う。従順なしもべには温かいが力を持つことは許さぬ。これが「外づらの良さと底意地の悪さ」の素顔。

我々国民一人ではどうにもならないことを我々の代わり「政府」に求めるのが政治。決してお金の手当だけではない筈だ。一番大事なのは外交・安全保障・その次が教育。これが国民を護り育てる最も大切な「仕事の要」だと気づかない政党には到底国の未来なんか任せられない。日暮れ間近の老人でもこの一点は譲れん。日本が好きで、この国の未来を憂えるからだ。(さだまさし)








0 件のコメント:

コメントを投稿

酒の肴・茄子のピクルス

 ■作家 曾野綾子氏の助言 老年になれば、妻と死別したり、妻が急に入院したりする可能性が出てくる。そのために、簡単な掃除、洗濯、料理ぐらいができない男というのも、賢い生き方とは言えない。 酒の肴づくり 茄子のピクルス 食べきるピクルス、酢漬け。なすは独特な味、冷たいワインやビール...