2023年3月6日月曜日

どんな人生も豊かに受け取れる方 皇后さま84歳

 

最近、新聞コラムで学んだこと

どんな人生も豊かに受け取れる方 皇后さま84歳  

作家 曾野綾子氏


私の好きな作家曾野綾子さんの、皇后さま談

人間として非常に大事なことが語られていました。


作家 曾野綾子氏

曽野 綾子(その あやこ、1931年(昭和6年)9月17日 - )は、日本の作家。「曾野」表記もある。本名は三浦知壽子。旧姓、町田。夫は三浦朱門。カトリック教徒で、洗礼名はマリア・エリザベト。聖心女子大学文学部英文科卒業。『遠来の客たち』が芥川賞候補に挙げられ、出世作となった。以後、宗教、社会問題などをテーマに幅広く執筆活動を展開。エッセイ『誰のために愛するか』はじめベストセラーは数多い。近年は生き方や老い方をテーマとしたエッセイが多く、人気を集めている。保守的論者としても知られる。大学の後輩である上皇后美智子とは親交が深く、三浦の生前から夫婦ぐるみで親しかった。上皇后(天皇)夫妻が葉山で静養する折、夫妻で三浦半島の曽野の別荘を訪問することも多い。日本財団会長、日本郵政取締役を務めた。日本芸術院会員。文化功労者。


どんな人生も豊かに受け取れる方 皇后さま84歳

皇后さまは大変賢い方。賢いとは、どんな人生も豊かに受け取れるということ。それは日本国民にとってとても幸せなことだ。

夫の三浦朱門の生前から、天皇、皇后両陛下が葉山御用邸で静養中、車で30分ほどのところにあるわが家に来られることがある。大根畑の真ん中にあるので、大根を使った家庭料理をお出しする。庶民の生活をご存じでいらっしゃるのも必要なことだから。

御料車が農道を曲がれず、立ち止まってしまったりすると、近くの農家の方がごあいさつをする。すると、両陛下は車の中から作柄について聞かれたりする。生活を知ろうとされているのだ。そういうお人柄が皆を幸福にしている。

皇居の清掃を志願してやって来る人たちへのあいさつも大事にされている。感謝を伝えるだけでなく、何気ない会話もされる。それだけ、日本全体のことをよくご存じなのだ。

皇后さまとしての役割は何より、天皇陛下といいご夫婦でいらっしゃること。教え合ったり、記憶を確かめ合ったり、豊かな会話をされている。皇后さまの言葉遣いには尊敬の念があるが、堅苦しくはない。外から見ていても気持ちがいい。

皇后さまのお誕生日には、まず御所で小さな音楽会をなさる。チェロやフルートなどの演奏家が呼ばれ、プログラムには「伴奏、美智子」と書いてある。ご自分の誕生日なのに、必ず伴奏。主にはならない。その立場を通されている。

上皇后になられたら、少し暇を作って、好きな音楽をなさってほしい。お出歩きの範囲を拡げていただきたい。

一度だけ、皇后さまがお忍びで書店に寄られるのをお手伝いした。後で「文房具売り場にも行きたかった」とおっしゃった。


1年に何度か、皇后さまが気楽に書店にいらっしゃれるようにして差し上げたいとは時々思う。(談)










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