2023年1月30日月曜日

人間の一生に与えられるもの

 

私の好きな作家、曾野綾子氏の「老いの才覚」より、転記した

私の人生訓になりつつある言葉です。

人間の一生に与えられるもの


鎌倉長谷寺 手水鉢にて


作家 曾野綾子氏

曽野 綾子(その あやこ、1931年(昭和6年)9月17日 - )は、日本の作家。「曾野」表記もある。本名は三浦知壽子。旧姓、町田。夫は三浦朱門。カトリック教徒で、洗礼名はマリア・エリザベト。聖心女子大学文学部英文科卒業。『遠来の客たち』が芥川賞候補に挙げられ、出世作となった。以後、宗教、社会問題などをテーマに幅広く執筆活動を展開。エッセイ『誰のために愛するか』はじめベストセラーは数多い。近年は生き方や老い方をテーマとしたエッセイが多く、人気を集めている。保守的論者としても知られる。大学の後輩である上皇后美智子とは親交が深く、三浦の生前から夫婦ぐるみで親しかった。上皇后(天皇)夫妻が葉山で静養する折、夫妻で三浦半島の曽野の別荘を訪問することも多い。日本財団会長、日本郵政取締役を務めた。日本芸術院会員。文化功労者。




人間の一生に与えられるもの


一生の間に
ともかく雨露を凌ぐ家に住んで
毎日食べるものがあったという
生活をできたのなら
その人の人生は基本的に
「成功」である


もしその家に
風呂やトイレがあり
健康を害するほどの暑さや寒さからも守られ
毎日乾いた布団に寝られて
ボロでもない衣服を身につけて暮らすことができ
毎日おいしい食事をとり
戦乱に巻き込まれず
病気の時には医療が受けられるような
生活ができたら
その人の人生は地球レベルでも
「かなり幸運」である


もしその人が
自分の好きな勉強をし
社会の一部に組み込まれて働き
愛も知り
人生の一部を選ぶことができ
自由に旅行し
好きな読書をし
趣味に生きる面も許され
家族や友だちから信頼や尊敬、好意を受けたなら
もうそれだけで
その人の人生は文句なしに
「大成功」と言える


世界の人々をみて廻った、この曾野綾子氏の提言は、奥が深いですね。

この言葉からすれば、私たち日本人は非常に恵まれていることになります。
はたして何人の人が感じているでしょうか?

ウクライナ戦争も早く終結して欲しいですね。









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