2023年2月6日月曜日

「100年先」を見る研究とは

 

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『天才たちの未来予測図』 高橋弘樹編著


「100年先」を見る研究とは  俳優寺田農

気になる成田悠輔も語る『天才たちの未来予測図』の紹介コラムです。


紹介者は、俳優寺田農氏

文芸創作学科教授もやられた俳優の視点でみた紹介です。


天才たちの未来予測図


俳優 寺田農氏

寺田 農(てらだ みのり、1942年11月7日- )は、日本の俳優、声優。かつてはオスカープロモーションに所属していた(2020年2月29日退所)、2020年3月25日現在は株式会社CESエンタテインメント所属。東京都板橋区出身。早稲田大学政治経済学部中退。元東海大学文学部特任教授。現在は板橋区立美術館運営協議会会長。



『天才たちの未来予測図』 高橋弘樹編著


「世界の超一流大学で活躍している研究者たちは、今、何を考え、どう行動しているのだろうか」

この本は、編著者がテレビ東京のプロデューサーとして企画・製作統括のWebメディア「日経テレ東大学」で行った、4人の若き天才たちへのインタビューをまとめたものだ。

経済学者、データ科学者の成田悠輔・イエール大助教授は、日本の教育と民主主義の機能不全を指摘し、データとアルゴリズムの力で社会制度を組み替えていく重要性を述べる。

経済思想家、マルキシストの斎藤幸平・東京大准教授は資本主義下で、格差と環境問題が深刻化する世界に警鐘を鳴らし、「脱成長」経済を実現させていくことで本当の豊かさを手に入れるように説く。

経済学者の小島武仁・東京大マーケットデザインセンター長は、待機児童問題など日本社会でのさまざまなゆがみを人や資源の最適な組み合わせで解消する「マッチング理論」の可能性を語る。

小児精神科医の内田舞・ハーバード大医学部助教授は、長引くコロナ禍で人々のメンタルヘルスが危機に陥っている状況でも自分の心を守っていくために「再評価」という心理アプローチを提示する。

本書の天才たちは、卓越した思考の持ち主であると同時に優れた実践者でもある。

高橋は、それぞれにいくつかの問いを投げかける。社会や国家のあり方、個人に関してはメンタルヘルスといった医学的な問題からデータの奴隷になるかもしれない時代における私たちの生き方といった哲学的な問題まで聞く。

「研究者は10年や20年ではなく、100年とかそういう単位の未来を見ている」のである。



目次

斎藤幸平『資本主義から脱成長コミュニズムへ』
・「限界」を迎える資本主義
・ソ連の問題点
・「科学技術がすべてを解決する」という幻想
・「脱成長」から始まる未来
・世界を救うマルクスの「コミュニズム」
・「人新世の危機」を乗り越える
・困難は次の時代を築くチャンス

小島武仁『世界の歪みを正すマッチング理論』
・社会問題を「疑似市場」で解決する
・「ミスマッチ」をなくし「満足度」を高める
・「最高の人事制度」もデザインできる
・「GLAY」から研究者の道へ
・日本の未来は「意外と悪くない」

内田舞『withコロナ時代の「心の守り方」』
・「社会正義」としての小児精神科医
・ネガティブな感情を書き替える「再評価」
・「メンタル危機」とどう向き合うか?
・コロナ禍で「心のバランス」を崩す子どもたち
・アメリカ社会の「キャリア」と「育児」
・事実を“そのまま受け入れる”思考法

成田悠輔『「わけがわからない人間」が輝く時代』
・「何をやっているかよくわからない」が理想
・データ分析で「常識」を問い直す
・教育は「個別最適化」されていく
・もう「逆張り戦略」しかない
・民主主義を解体構築する
・人が猫に仕える未来?
・「何の意味のないこと」に精を出す


成田悠輔氏はやはり気になる天才ですね.








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